デアゴスティーニの刑事コロンボDVDの第二巻を買いました。
第二話は「死者の身代金」。第一話が夫が妻を殺す話でしたが、今度は妻が夫を殺す話です。
前作から3年たち、コロンボのキャラクターも、若干修正されています。いわゆるコロンボ像、もじゃもじゃ頭やよれよれコートといった姿は、既にこの作品で確立しています。でも、この作品では「うちのかみさん」じゃなくて「女房」ってよんでます。これは日本語の翻訳の問題だけど。
ストーリーは、新聞の活字を切り抜いて脅迫状を作っているところから始まります。そこへ帰宅した男性が、いきなり殺されます。妻による夫の殺人ですね。妻は、夫の遺体を捨てた後、誘拐にみせかけるための脅迫状を自分宛に送付。その後、テープに吹き込んだ夫の声で身代金要求の連絡があるわけですが、コロンボだけがそのときの受け答えの様子に不審を抱くわけですね。
で、後は、例によって犯人とコロンボの対決となります。本作では被害者の娘(犯人の義理の娘)がでてきて、コロンボVS犯人、犯人VS娘という対決が、最終的に事件を解決します。
コロンボ作品では、ビデオやロボットといった、新技術の製品がでてきますが、この作品でも、タイマー付電話機(今もあるんですかね、こういうの)がでてきます。前作(「殺人処方箋」)は、結局物証がなく、共犯者の証言で解決するので、裁判で大丈夫かなあと思いましたが、今回は最終的に物証がでてくるので、いくら犯人が敏腕弁護士でも、大丈夫でしょう。
ただ、あらためて作品をみると、いろいろ気になるところがありました。私もコロンボみたいに細かいところが気になりだすと止まらないたちなので。。
まず、そもそも。現金入りかばんをすりかえる必要があったのか?
飛行機から空のかばんを投げるわけだけど、別に現金をいれたままのかばんを投げて、それを警察に回収してもらえばよかったような。それでお金は返ってくるし。そして、夫の死体が発見されたあと、犯人は、お金をあきらめたということにすれば、物証にならずに済んだのに。
そういう意味で、そもそもあのお金はどうやって使うつもりだったんだろう。番号が控えてあるから、使えないんじゃ、意味ない。。
大体、なぜ夫を殺したんだ? 離婚を切り出したのは夫なのだし、それこそ慰謝料をがっぽりとればいいのでは?このころのアメリカはまだ巨額の慰謝料をとってなかったのか?
実際の警察の捜査なら、まず遺留物の購入先を洗うと思う。死体を包んだ袋とか、フラッシュライトとかの入手先を調査すれば、結局妻が容疑者となり、後は、自宅を家宅捜査すれば、現金や凶器がでてきて終わり!?
とまあ、いろいろ疑問もあるけど、ミステリとして面白いし、飛行機のシーンなど、アクション映画のような映像もあり、今見てもとっても楽しめます。”コロンボ”らしい一本といえるでしょう。
ということで、評価 → ☆☆☆☆☆ (満点)
作品データ
アメリカ放送 1971年3月1日
日本放送(NHK-UHF) 1973年7月7日
日本放送(NHK総合) 1973年7月7日
出演
リー・グラント ・・・・・・レスリー(被害者の妻)
ハロルド・グールド ・・・・カールソン(FBI捜査主任)
ジョン・フィンク ・・・・マイケル(レスリーの助手)
パトリシア・マティック ・・マーガレット(被害者の娘)
脚本 ディーン・ハーグローブ
監督 リチャード・アーヴィング
時間 95分
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